はじめに

英検準1級は、大学中級程度の英語力を証明する資格として、就職や進学において高く評価されています。2024年度から大幅にリニューアルされたライティング試験について、最新の試験形式と対策方法を詳しく解説します。

2024年度の大きな変更点

2024年度第1回検定から、英検準1級のライティング試験は大きく変わりました。最も重要な変更点は、ライティング問題が1題から2題に増加したことです。

新しい試験構成

大問4(新設):要約問題(Summary)

  • 英文を読んで内容を要約
  • 語数:60〜70語
  • ※2025年度から語数は「目安」ではなく「明確な指定」に

大問5:意見論述問題(Opinion Essay)

  • 従来からある形式
  • 語数:120〜150語
  • 自分の意見とその理由を論述

ライティングの配点と重要性

英検準1級の一次試験では、リーディング、ライティング、リスニングの各技能にCSEスコアが600点ずつ割り当てられています。

つまり、ライティングの2問だけで一次試験全体の3分の1のウェイトを占めることになります。この2問の出来が合否に大きく影響するため、十分な対策が必要です。

大問4:要約問題(Summary)の詳細

問題形式

  • 120〜150語程度の英文パッセージを読む
  • その内容を60〜70語の英語で要約する
  • 解答は解答用紙の指定された枠内に記入

採点基準(4つの観点)

  1. 内容(Content)
    • 文章全体の主要なメッセージを正確に把握できているか
    • 段落ごとの要点を適切に抽出できているか
  2. 構成(Organization)
    • 論理的な流れで構成されているか
    • discourse marker(話題の開始・転換を示す語句)を効果的に使用しているか
  3. 語彙(Vocabulary)
    • 原文の表現をそのまま使わず、自分の言葉で言い換えられているか
    • 準1級レベルの適切な語彙選択ができているか
  4. 文法(Grammar)
    • 文法的に正確な英文が書けているか

対策のポイント

  • 主旨把握力:文章全体が何を伝えているのかを素早く理解する
  • 要点抽出力:各段落の主要なメッセージとキーワードを見つける
  • 言い換え力:原文の表現を使わずに自分の言葉で表現する
  • 簡潔にまとめる力:指定語数内で必要な情報を過不足なく盛り込む

大問5:意見論述問題(Opinion Essay)の詳細

問題形式

与えられたTOPIC(議題)について、自分の意見とその理由を120〜150語のエッセイにまとめます。

準1級の特徴:4つのPOINTSが提示される

問題には4つのPOINTS(観点)が与えられ、その中から2つを選んで理由として使います。

TOPIC: Do you think more people will work from home in the future?
POINTS:
● Technology
● Cost
● Work-life balance
● Communication

構成の指定

  • 序論(Introduction):自分の立場(賛成/反対)を明確に表明
  • 本論(Body):選んだ2つのPOINTSに基づいた理由とその説明
  • 結論(Conclusion):自分の意見を再度まとめる

頻出トピックの傾向

  • 身近な社会問題(働き方、ライフスタイル)
  • 教育、環境、テクノロジーに関するテーマ
  • 日常生活に関連する議題
  • 将来の社会の変化に関する予測

採点基準

  1. 内容(Content)
    • TOPICに対して適切に答えているか
    • 2つのPOINTSを使って論理的に説明できているか
    • 具体例や説明が十分にあるか
  2. 構成(Organization)
    • 序論・本論・結論の構成が明確か
    • パラグラフ間の論理的つながりがあるか
  3. 語彙(Vocabulary)
    • 幅広い語彙を適切に使用しているか
    • 準1級レベルの表現が使えているか
  4. 文法(Grammar)
    • 文法的に正確な英文が書けているか
    • 適切な文構造を使えているか

効果的な学習方法

1. 要約問題の対策

日常的な練習

  • まとまった英文を読む際、全体の流れをつかむ習慣をつける
  • 段落ごとの要点やキーワードを意識的に抽出する
  • 読んだ内容を40〜50語で要約する練習を繰り返す

言い換え力の強化

  • 同じ意味を別の表現で言い換える練習
  • パラフレーズ(言い換え)の訓練
  • 2級レベルの語彙・文法を確実に使いこなす

2. 意見論述問題の対策

知識とアイデアの蓄積

  • 身近な社会問題、環境問題に関する知識を広げる
  • 様々なトピックについて賛成・反対両方の立場から考える
  • 理由づけのパターンを複数持つ
  • 具体例を適切に挙げる練習をする

ライティングの実践

  • 予想問題を実際に書く
  • 書いた英文は本サイトで添削する。「ヒントに留めるフィードバック」を選択し、フィードバックを受けて書き直す
  • 書き直しを繰り返した後に、必要があれば「全文添削付きフィードバック」を受けるとよい

3. 総合的な英語力の向上

語彙力の強化

  • 英検準1級レベルの単語集を使った学習
  • アカデミックな語彙の習得
  • 同義語・反意語の理解

文法力の確立

  • 準1級レベルの文構造を正確に使いこなす
  • 関係詞、分詞構文、仮定法などの応用
  • 文法の正確さを重視

多読・多聴

  • 英字新聞の記事、オンラインニュースを読む
  • TED-Ed、BBC Learning English、VOA Learning Englishなどで知識を広げる

よくある失敗とその対策

要約問題でのミス

原文の表現をそのまま使う → ✅ 自分の言葉で言い換える

細かい情報まで盛り込みすぎる → ✅ 主要なポイントのみに絞る

語数オーバーまたは不足 → ✅ 60〜70語を厳守する

主旨を理解せず部分的な情報のみ書く → ✅ 文章全体の流れを把握する

意見論述問題でのミス

2つの理由が不十分 → ✅ 各理由を十分に説明する

構成が不明確 → ✅ 序論・本論・結論を明確に分ける

一般論だけで具体例がない → ✅ 具体例を適切に使う

語数が大幅に不足または超過 → ✅ 120〜150語を守る

おすすめの参考書・教材

まとめ

英検準1級のライティング試験は、2024年度のリニューアルにより、より実践的な英語運用能力が問われるようになりました。

成功のカギ

  1. 要約力と意見論述力の両方をバランスよく鍛える
  2. 準1級レベルの語彙と文法を確実に習得する
  3. 定期的なフィードバックを受け、自分で書き直すプロセスが大事
  4. 指定語数を守る習慣をつける

英検準1級は、計画的な学習と継続的な努力により、必ず合格できます。この記事を参考に、効果的な対策を進めてください。

英検準1級合格を目指す皆さんを応援しています!


※本記事は2025年2月時点の情報に基づいています。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。